(一社)別府市観光協会(梅野雅子会長)の会長選任にかかる内紛は、きょう3日午前9時から、長野恭紘別府市長のキモ入りで「収束」に向おうとしている。
発端は6月30日の理事会で、一部理事が運営に批判を展開。これが口火となり会長選に突入。理事の福島知克氏(大分瓦斯社長)が急遽立候補を表明するという異常事態となり、多数決で梅野氏15票(梅野氏側は17票を主張)、福島氏12票という結果。「会長選は決議に必要な得票ではない」とする福島氏サイドが臨時理事会の開催を要求。双方徹底抗戦の構え。福島氏は会長の解職を求める臨時理事会の招集を6日、梅野氏サイドは7日に理事会を招集して会長選の「正当性」をそれぞれ主張する段取りで進んでいる。事態を憂慮した長野市長が乗り出す形となった。協会側の梅野会長、梅野朋子前会長、豊久伸彦専務理事を市長室に招き面談。
当初は福島氏側からも出席の予定だった。午前中は完全納得する条件が整わない形で推移したが、双方の決着は本日中をメドに水面下で急転の調整が進められている。
現状は、新型コロナウイルスの爆発的な感染拡大を背景に、観光業界の低迷が続く。観光事業者の経営不振はもとより、事業従事者の雇用環境の悪化はサービス業従事者が人口の80%に及ぶ別府市。双方の対立は地域社会全体が共有する弊害として受け止められ、早急な問題解決が求められているところだ。