福島氏招集の観光協会臨時理事会

記者に説明をする福島知克氏(右)と伊藤慶典氏

 6月30日に行われた令和2年度の一般社団法人別府市観光協会の理事会で決定した梅野雅子会長の再任を不服とした理事の福島知克氏(大分瓦斯代表取締役社長)と伊藤慶典氏(B―bizLINK専務理事)が招集した臨時理事会を6日午後2時、ビーコンプラザで行い、50人中29人が出席した。理事会は非公開で、報道陣の中から非公開の理由を求める意見が出た。
 6月30日に決定した会長、副会長5人、専務理事を追認した上で、現会長の解職、副会長と専務理事の解任を決定した。
 会長の解職理由として福島氏は「▽6月30日の総会・理事会での人事案件で、正副会長会議に図らず、自分の意に沿わない副会長や専務理事を排斥するため、理事や役員から外した▽理事会での会長選挙では、議長を務め、挙手による投票を強行。結果についても、後日になって工作した―などを挙げて、会長としての任を果たしていない」―ことを説明した。
 新会長、新副会長8人、専務理事を投票で選任した。得票はほぼ25対4(白票)。
 最後に、6月30日の経緯を調査する調査委員会の設置を出席者にはかり同意を求めた。
 梅野氏側は去る6月30日の理事会成立の正当性を確認する、臨時理事会をきょう午後2時開催予定だったが、コロナ発生で急遽延期を決めている。
 選任された新役員は、次のとおり。(敬称略)
 ▽会長=福島知克(大分瓦斯株式会社代表取締役社長)▽副会長=西田陽一(別府市旅館ホテル組合連合会会長)、加納基晴(別府市緑化協会代表理事)、上月敬一郎(鬼山地獄代表社員)、宮崎省三(有限会社みやざき呉服店)、安東信幸(株式会社後藤住建産業代表取締役会長)、西寛之(株式会社西石油代表取締役専務)、権藤和雄(有限会社絵文字工房専務取締役)、伊藤慶典(B―bizLINK専務理事)▽専務理事=安波照夫(別府市観光協会理事)
 一方、梅野雅子・別府市観光協会長は「この臨時理事会の開催自体が、無効だと思います。一方的に裁かれる思いがして情なく感じています」とコメントした。
 事態の結果によっては、今後法廷闘争に発展する可能性もあると見られている。

観光協会臨時理事会は延期

 7日開催予定の別府市観光協会(梅野雅子会長)の梅野会長が招集した臨時理事会は、別府市内で新型コロナウイルス感染が確認されたため、延期とした。

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