別府市消防本部は6日、今年上半期(1月から6月)の火災、救急活動の概要をまとめた。
火災件数は15件(対前年同期比6件増)で、うち建物火災6件、車両火災2件、林野火災1件、その他6件。建物火災6件のうち焼損棟数は全焼2棟、半焼1棟、部分焼3棟、ボヤ4棟。火災15件の月別では1月3件、2月4件、3月1件、4月3件、5月4件、6月ゼロ。死傷者はゼロとなっている。
荒尾大介次長兼警防課長は「前年の火災件数が少なかったことから、今年の前年同期比は6件増となっていますが、ほぼ例年通りの発生状況だと思います。防火対策として、出火源となりうるものを定期的に点検することで、火災の発生を防ぐことができます。日ごろからの意識づけが重要」と話した。
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救急出動件数は3071件で、前年同期と比べて324件減少している。
内訳は、急病1989件、一般負傷541件、転院搬送313件、交通事故164件、その他、5件、運動競技19件、加害11件となっている。また、傷病別では、入院加療を必要としない軽症1191人、中等症1271人、重症289人、死者64人の計2815人を搬送している。本人が拒否するなどの不搬送は95人。
月別では、1月644件、2月567件、3月516件、4月433件、5月445件、6月466件。
荒尾次長兼警防課長は「救急件数が大幅に減少した原因として、新型コロナウイルス対策により、マスクの着用や手指の消毒などを徹底したことにより、通常の感染症(インフルエンザなど)者が減少したのではないかと考える。また、軽症者の中で、検査をしても原因となる病気が見つからない『不定愁訴(ふていしゅうそ)』と言われる傷病者の搬送が減少し、病院での感染のリスクを考え、自宅で様子見していることも要因にあると思われる」と話した。