別府市社会福祉協議会(会長、長野恭紘別府市長)は、新型コロナウイルス感染症の影響で、保護者の収入減少などにより児童・生徒の活動に必要な道具や図書の購入に支障をきたすことがないように「“コロナに負けるな別府っ子”応援特別事業」を4月14日から7月31日まで受け付けた。当初は6月末までの受け付けだったが、1カ月延長した。もともとある「別府っ子応援基金」を活用した、社協の独自事業の緊急対策。
対象となったのは、市内在住の人で新型コロナの影響を受けて世帯主の減収や失業等により助成が必要と思われる児童・生徒。スタートした時には、まだ学校が再開されていない状況だったことから、学校が再開された時に保護者の収入減などで活動に必要なものが購入できないケースもあると予想されることから、スポーツや文化芸術活動、学習などの道具や図書の購入費の支援を行った。
結果、659世帯から申し込みがあり、小学生736人、中学生347人の計1083人、1人につき1万円を支給した。
特別事業の募集は終了したが、社協では「別府っ子応援事業」は継続しており、今後とも子どもたちの支援を行っていくことにしている。事業の原資となるのは、平成27年に市民から遺贈されて設立した「別府っ子応援基金」だが、長く事業を継続していくため、多くの人の協力を呼びかけている。