別府市議会令和2年第3回定例会

上程中の議案に対する質疑が行われた

 別府市議会は令和2年第3回定例会の本会議を4日午前10時から再開し、上程中の議案について議案質疑を行った。
 荒金卓雄氏(公明党)、平野文活氏(日本共産党議員団)、泉武弘氏(行財政改革クラブ)が執行部の考えを質した。
 荒金氏は10月からロタウイルス感染症予防接種が定期接種化されることを受けての経費について質問。ロタウイルスは、乳幼児の急性胃腸炎の主な原因ウイルス。令和2年8月以降に生まれた幼児を対象となる。
 「現在は自己負担だが、接種回数と金額はどうなっているのか。周知、啓発はどうするのか」と質問。
 樋田英彦健康づくり推進課長は「現在は任意接種なので、全額自己負担。2回接種するものは1回1万2千円から1万5千円。3回接種するものは、1回7千円から1万円。ホームページの他、全戸訪問の際に周知していきたい」と答えた。
 他にも児童生徒用タブレットの購入などについても質問をした。
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 平野氏は、市役所朝日出張所の移転に伴う事務経費が計上されていることについて「この間住民説明会を行って今議会で結論を出すというのは、拙速ではないか」と苦言を呈した。
 「年間2万5千円の利用者があると聞く。徒歩で行く人も多いと思う。バスも通らないような坂の上に移転しては歩いてはいけない。車で行くことになれば、交通量が増えて、通学路が危険になるのではないか。跡地は売却するのではという不安がどうするのか」と質問。
 安藤紀文生活環境部長は「安全確保につながる施策を協議している。学校側にも指導をお願いしている」。末田信也総務部長は「売却は考えていない」と答えた。
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 泉氏は、朝日出張所移転問題について「出張所部分だけを残して壊すことは出来るのか、専門家に聞いてみた。構造計算書を見てないので正確なことは言えないが、技術的には可能とのこと。年間賃料が必要なくなり、補強費用に使えるのではないか。柔軟な発想で住民の声を聞くべき」とした。
 長野恭紘別府市長は「今まではただ建替前提の話ばかりで、出来ないならどうやったら出来るのかという議論がなかった。公共施設マネジメントを考えると、あそこだけやることは出来ないが、本来は一等地で価値のある土地。民間の力を借りるという手もあるのではないかと思っている」と答えた。
 他にも市営温泉の赤字体質改善を求めた。

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