「ととのみそ」の開発

学生6人が「ととのみそ」の仕込みを行った

 別府大学短期大学部は水産物を原料とした新しい発酵調味料「ととのみそ」開発プロジェクトを8月31日、津久見市のMISOBAでスタートさせた。MISOBA、津久見市観光協会、津久見市地域おこし協力隊員、別府大学短期大学部食物栄養科の岡本昭教授、衛藤大青准教授、藤岡竜太准教授、同科学生6人が参加した。
 岡本教授が数年前から他大学や他機関と連携し、発酵生成物の研究を進めており、この研究成果を現場に展開し実用化を図る。昨年、津久見市を訪れた際、同市観光協会の事務局長から「面白い」と言われ、MISOBAを紹介された。本来なら味噌は大豆を発酵させて製造するが、今回はMISOBAと協力して、大豆の代わりとして水産物のタイ、ケンサキイカを使って味噌を作る。白身魚で作れば安全性も保てるデータがあり、津久見ならではのもの、今までにないものを作りたいと考えた。
 学生らはMISOBAの職員から味噌の仕込みを教わり、実際に行った。学生らは「味噌の仕込みは初めてで、楽しかった」、「貴重な経験が出来た」などと感想を述べた。
 岡本教授は「大分県の発酵文化の1つになれば嬉しい」と話した。
 今後のスケジュールは、今年12月にMISOBAで官能評価(人間の感覚の視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚などを用いて製品の品質を判定する)をし、別府大学短期大学部で化学分析を行う。

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