別府市議会の一般質問始まる

 別府市議会の令和2年度第3回定例会は16日午前10時から本会議を再開し、一般質問が始まった。18日までの3日間行われ、14人が通告をしている。
 初日の午前中は、穴井宏二氏(公明党)と安部一郎氏(自民党議員団)がフリースクールや指定管理者制度などについて質問を行った。

フリースクールと交流を

穴井宏二氏(公明党)

穴井 宏二氏

 穴井氏は、不登校の現状について質問。利光聡典学校教育課参事兼総合教育センター所長が、平成29年度は小学生26人、中学生92人。平成30年度は小学生24人、中学生129人。令和元年度は小学生54人、中学生131人と説明し「30日以上欠席について判断しているが、長期欠席はあまり伸びていない」と答えた。
 穴井氏は「フリースクールの現状はどうなっているのか。補助の状況は」と重ねて質問。
 利光参事は「県内は19カ所。別府市内でも9月に1カ所設置され、市の総合支援等補助金を活用している」。稲尾隆教育部長が「不登校にならないように、個性を大切に魅力ある学校づくりが大切だと思う」とした上で「学校復帰のみを目指すのではなく、多様な教育機関も必要。すでにフリースクールとは連携をしている」などとのべた。
 穴井氏は「以前視察したところは、フレンドリーな雰囲気で少人数でやっているのを見て、良いなと思った。フリースクールから学校へ戻っていく人もいると聞いた。しっかり認識を持って、もっと交流を深めてほしい」と要望した。
 暗所視支援眼鏡について「生活をする上で必要。補助について前向きに考えてほしい」とした。中西康太福祉共生部長は「自立支援として日常生活用具の支援は必要。早急に調査をし、判断していきたい」と答えた。
 他にも朝日出張所移転、公共交通再生などについても質問した。

指定管理のあり方は

安部一郎氏(自民党議員団)

安部 一郎氏

 安部氏は、指定管理者制度について、内部保留の取り扱いについて、「利益が多く出ているところがある。指定管理料の積算に問題があるのではないか。ルールを統一すべきではないか」と質問。
 行部さと子総合政策課長は「客観的にみて過大な利益がある場合は、利用者への還元が必要。共通のルール、考えがあり、その上で施設内容や状況、特性に基づいて積算が必要だと思う」とのべた。
 安部氏は「ある程度儲けたら、どうするのかちゃんと取り決めをしてほしい。また、仕様書通りに管理が出来ていないところもあるようだが、どう考えるのか」と質問。
 松川幸路企画部長は「管理が適当ではない場合、取消が行える。ガイドラインや協定に基づいて対処したい」とした。
 安部氏は「モニタリングもしているが、市民アンケートと乖離がある」と指摘した。
 土地の売り払いや貸し付けについて「財産活用方針では、透明性と公平性の確保についての指針があるが、それを徹底することで、透明性が確保されるのではないか」と指摘。
 牧宏爾総務課長は「すべての協議内容を残すことは難しいが、一定程度の記録を残すことは必要」と答えた。安部氏は「全ての面談記録や会議録を残せと言っているのではなく、市民の関心のあるものや議会に諮るものなどについて、説明が出来るようにしてほしい」と要望した。
 他にも、温泉や水道契約などについて質問をした。

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