「来て」とは言えないが「待っちょるけん」

観光関係者と協力して16パターンの動画を制作

 別府市と一般社団法人別府市産業連携・協働プラットフォームBーbizLINKは、秋・冬の別府温泉観光を促進するキャンペーン「別府温泉おもてなし再開」として動画を23日から、ユーチューブで公開している。別府市内だけではなく、観光施設連絡協議会を基本に近隣の観光施設も参加して、16本の動画を制作した。
 別府は働く人の約9割が観光業と言われていることから「誰も来ちくれんかったら大変なんでっ!おもてなしをしたくて、もうウズウズの限界っちゃ!」としながらも大手をふって「来ちょくれ」とはまだ言えない。せめて「待っちょるけん」とは言わせてほしい、として感染予防対策を徹底していつの日か別府温泉に来てくれるのを「本当に待っちょんで!」とPR。
 長野恭紘別府市長は「訪れる人も、受け入れる側もお互い気持ちよく過ごすために、至上最高のおもてなしと衛生管理を約束する。普段は、お互いライバル同士の施設が、熊本地震の時にように1つになれればと思う。1カ月前とは様々なことが変わってきていると思う。インフルエンザでもコロナでもやることは大きくは変わらないと思う。しっかりと感染予防をして、気持ちのよい観光をしてほしいと呼びかけるような状況になったと思う。動画を見て、クスっと笑って、別府観光を楽しんでもらいたい」と話した。
 城島高原パークや別府ラクテンチ、高崎山、うみたまご、別府地獄めぐり、宿泊施設、八幡竈門神社、ハーモニーランド、九州自然動物園アフリカンサファリなどの12施設の関係者が出演。ラクテンチ編では「アヒルの平熱はだいたい42度ぐらい」、地獄めぐり編では「ソーシャルディスタンス饅頭新発売。12個入りの箱に、6個だけ入れて売っちょるんで」、城島編では「在宅勤務やリモート打ち合わせによるストレスは、バードマンでバーッと吹き飛ばしてやる」などユーモアあるふれる動画に仕上がっている。延べ3カ月かけて、市長をはじめ30人が出演。動画は全部で約8分。動画に出てくる「3蜜だんご」や「ソーシャルディスタンス饅頭」は10月10日から、別府ラクテンチと茶郎で販売する。
 また、超おもてなしプレゼントとして、A賞=幻想の湯、1人。10月31日まで募集。B賞=おもてなし爆発手形、千人。10施設の一部入場無料やオリジナルグッズプレゼントなど最大1万1870円お得になる。募集は10月9日までで、10日から使用できる。JR別府駅内のワンダーコンパスベップで手形を渡し、3日間有効。別府市公式観光サイト「極楽別府」から応募できる。総事業費は3200万円。

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