大分県立日出総合高校の生徒有志が27日、糸ケ浜海浜公園で清掃ボランティアを行った。生徒や学校関係者約40人と地元の大神活性化推進協議会、日出町役場の関係者が参加して協働で実施。
糸ケ浜はキャンプにグラウンドゴルフ、ビーチスポーツなどが楽しめる人気スポットだが、連日、多くの漂流物が打ち上がるのが悩みの種。大神地区で活動する地域おこし協力隊の冨田満さんが流木に座って海を眺められる「ラブベンチ」を制作したが、漂流物で景観を損ねるため、日常的に清掃活動をしていた。今回の台風10号により、ラブベンチも砂に埋まった部分がさらわれ、完全に浮いて位置がズレる事態に。今回、清掃活動をするとともに、ラブベンチの移動も行った。
午前10時半頃から生徒は浜辺に漂着した大きな流木を協力して陸側に寄せるなど作業。ラブベンチは台風後数日経っていたこともあり、再び足の部分が砂に埋もれていたため、みんなでスコップで砂をかきだしたが、ベンチ部分よりも多くが砂の下のため、持ち上げることが出来ず。チェーンソーでベンチ以外の部分を切り落とし、車両を使って約3時間かけて引き上げた。ベンチは波の影響を受けない遊歩道側に改めて設置された。
頑張る高校生のために、地元の人がカレーを作って振る舞った。
二ノ宮未羽さん(17)=3年生=は「少しでも地域の立ちたいと思い、参加しました。思っていたよりも流木やプラスチックゴミが多くて、拾うのが大変でしたが、みんなが一生懸命やってキレイになったと思う」。戸田楓菜さん(17)=同=も「3年生なので、思い出づくりも含めて、ボランティアをやろうと思いました。小さいゴミがたくさん落ちていて、大変だったけど、キレイになってよかった」とそれぞれ笑顔で話した。