鉄輪湯あみ祭り縮小して開催

昨年奉納された献湯筒を燃やして法要
むし湯前では参加者が上人像に湯かけをした

 NPO法人鉄輪あすなろ会(森博吉代表理事)は、「第61回鉄輪湯あみ祭り」の稚児行列を22日午前10時から行った。例年、3日にわたり行われているが、今年は新型コロナウイルスの感染予防のため、行事を大幅に縮小し、22日のみとした。
 湯あみ祭りは、鉄輪温泉の開祖といわれる一遍上人と温泉の恵みに感謝する祭り。毎年人気の稚児行列などがなくなり、法要とおせったいなどが行われた。
 温泉山永福寺で法要を実施。昨年の献湯筒を火にくべて河野憲勝住職が供養。献湯筒は、竹筒に温泉を入れて無病息災を祈願するもので1年間奉納したものを燃やしている。
 その後、一遍上人像がかつがれて永福寺を出発。渋の湯やむし湯で河野住職が一遍上人像にお湯をかけ、洗い清めた。むし湯前では一般参加者が上人像にひしゃくで湯をかけて手を合わせた。
 また、この日は溝部学園短期大学の食物営業学科温泉コンシェルジュコースの生徒2人もフィールドワークとして参加。昔から地元に根付く温泉の恵みに感謝する行事の様子を見ながら、改めて地域における温泉について考えていた。

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