社会を明るくする運動別府市大会

関係者が参加して行われた社明運動の別府市大会
作文コンクールでの入賞作を朗読した西原さん(右)と幸松さん

 第70回「社会を明るくする運動」別府市大会が2日午後2時、市公会堂で行われた。例年、7月が運動月間で、別府市内では、17地区社協がパレードや講演会など様々な活動を行っているが、今年は、新型コロナウイルスの影響で活動が出来ていなかった。
 青木一雄大分保護観察署長が別府市の推進委員長である長野恭紘別府市長に内閣総理大臣メッセージを伝達。長野市長は「新型コロナに関連した犯罪や非行が発生しており、引き続き取り組みをお願いしたい。ストレスからDVになるという声も聞く。ウイズコロナ時代の新たな犯罪にも注意していかないといけない。各地区社協で特色ある活動をしてもらい、県や国からも高い評価を受けている。市民の安全安心のため、今後とも活動をしてほしい」とあいさつ。
 推進委員会団体として、青木所長と矢野哲幸別府警察署長が、犯罪を犯した人の立ち直り、再犯防止のために地域の協力が不可欠なことを訴えた。
 第69回社会を明るくする運動作文コンテストで入賞した、当時南立石小学校6年生の西原悠生さん(青山中1年)=優秀賞・小学生の部=が「みんなが支え合ってこそ」、当時朝日中学校2年生だった幸松歩夢さん(朝日中3年)=奨励賞・中学生の部=が「支え合って生きる社会をつくるために」と題してそれぞれ作文を朗読した。
 西原さんは、市内で発生した銀行強盗未遂事件の体験から「身近でこんなことが起こるとは思わなかった」として、犯罪を犯す要因について考えて「心の問題もあると思う。『大丈夫?』と声をかけることが大切だと思う。元気づけてくれる言葉で、これなら自分にもできる。嫌なニュースが1つでも減ることを願いながら、これからも自分にできることを考えていきたい」。
 幸松さんは、女子高生が同級生を殺害した事件をもとに、家族について考え「家を出る前に『もういいって』と母親の手を振り切ったことをがあり、学校に行きながら、おせっかいな言動にイライラしたことを後悔した。でも、帰ったら、笑顔で迎えてくれる。日々の中で思い通りにならずにイライラして人に不満をぶつけるようなことがあるかもしれない。1人ひとりがお互いを見守り、支え合っていく社会が大切。1人で世の中の犯罪をなくすことはできないが、見守り、見守られることが安心できる地域づくりの第一歩だと思う」とそれぞれ話した。
 また、高橋護別府保護区保護司会長が、人と人が助け合うことの大切さについて講演をした。

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