酷い!高齢女性だます

 別府警察署と大分県警本部刑事部捜査第二課は共同で3日午前10時57分、福岡県大牟田市大字櫟野の職業不詳、浦川龍二容疑者(21)を特殊詐欺の疑いで逮捕した。
 調べによると、氏名不詳者らと共謀して9月14日、別府市内の無職女性(78)宅の固定電話に市役所職員を名乗る人物から「後期高齢者医療保険の払い戻しがある。金融機関職員から電話がある」などという電話がかかった。その後、金融機関職員をかたる人物から「75歳以上の通帳やキャッシュカードは使えなくなる。銀行協会で更新が必要。古い通帳やキャッシュカードを新しいものに交換する必要があるため、この手続きを代わりに行う。家に訪れた職員に、通帳とキャッシュカードを渡してほしい」と嘘を言った。女性宅を訪れた浦川容疑者が、通帳2通とキャッシュカード2枚をだまし取った疑い。
 電話を切った後、女性がキャッシュカードをだまし取る詐欺があることを思い出して金融機関に連絡したところ、「詐欺ではないか」と言われた。その後、110番通報して、被害が発覚した。
 その後の捜査で、2つの金融機関から約150万円が引き出された。
 浦川容疑者は、通帳などを受け取る役割の「受け子」で、現金を引き出す役割の「出し子」としても捜査している。
 別府署は「お金がからむ電話はすべて詐欺と疑い、相手方から言われるままに行動せず、一度電話を切って、家族や警察に相談して下さい。また、75歳以上の方の通帳やキャッシュカードが使えなくなることはありません」と注意を呼びかけている。
 同署には、同様の手口の電話があったという相談が4件(同件含まず)あった。

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