別府鶴見丘高校「湯の町探究」

地産地消を学ぶため、まずは別府で開発されたザボンアイスを味わった
防災危機管理課では災害時に身を守るために大切なこを学んだ

 大分県立別府鶴見丘高校(石井利治校長)は12日午後3時から、別府市役所、新別府病院、別府大学から講師を招いて、総合的な探究授業を実施した。1年生240人が参加。
 鶴見丘では、総合的な学習の時間に、探究授業を行っており、1年生は「湯の町探究」をテーマにしている。1学期に地域での聞き取り調査などを通じて、地域の課題を見いだし、2学期はさらに調査活動をして仮説の妥当性や具体性を持たせ、最終的には市へ提案をする。
 今回は「11分野講演会」として、市の農林水産課、観光課、文化国際課、産業政策課と市竹細工伝統産業会館、教育委員会、環境課、防災危機管理課、子育て支援課、高齢者福祉課、新別府病院、別府大学から21人の講師が出席。各教室に分かれて仕事内容や課題、取り組みについて話を聴いた。
 農林水産課の授業では、長野哲也課長補佐が「地産地消」をテーマに、別府市営ざぼん園でとれたザボンを使って商品開発をしたザボンサイダーとザボンアイスを紹介。実際にアイスを味わった。初めて食べたという生徒が多く「美味しい」と話した。他にも、別府の学教給食における米飯は100%別府米であることや農家の数は減少していることなどを学んだ。
 防災危機管理課の授業では、防災マップでの自分の自宅周辺の想定される災害への確認の重要性を学んだ。中野憲太さんが「平時から出来ないことは、緊急時でも出来ないので日頃から準備をすること、地域と顔の見える関係づくりが大切」などと話した。次回、避難所運営訓練をするための具体的な活動についても話をした。新別府病院は医療について、別府大学は科学技術と資源エネルギーについて授業を行った。
 どの分野でも、生徒は自分たちが考える課題解決へのヒントをつかもうと真剣な表情で話を聴いていた。

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