国際協力機構(JICA)の海外協力隊訓練生は別府市で「地域貢献インターン」として15日から、市立南小学校の放課後学習支援「オワルンジャー」に参加して、子どもたちの宿題のお手伝いなどを行っている。
「オワルンジャー」は、南小学校が取り組んでいる、学習支援活動。登録をした学校運営協議会や公民館、地域の人、保護者、学生が“隊員”となって、放課後の子どもたちが宿題をする様子を見守りながら、分かる範囲で教えたり、宿題終了後は話し相手になったりして交流をする。今年に入ってからは、新型コロナウイルスの影響で活動ができなくなっていたが、リスタートした。
午後3時から低学年、午後4時から高学年が授業終わりに多目的ホールなどに来て、自分たちで机や椅子をセッティングすると、ランドセルから漢字ドリルなどを取り出して、宿題を始めた。この日は隊員7人にJICAの竹本栞さん(25)と山本滉成さん(21)らも参加。
竹本さんは小学校の先生をしていたこともあり、子どもたちとはすぐに馴染んで、勉強を見ていた。30分ほどで宿題をすませると、すぐに帰って行く子やなかなか宿題が終わらずに隊員に手伝ってもらいながら進める子、先生や隊員とおしゃべりを楽しむ子など様々。山本さんも子どもたちに囲まれながら、交流を楽しんでいた。
オワルンジャーは週2回行われており、JICAの2人は毎回参加している。今回の地域貢献インターンは、国内訓練や海外派遣が延期となっているため、特別派遣前訓練として全国各地の自治体に派遣して国内で地域活動を行うことで、地域に貢献をしながら訓練にもなるという事業。
今後、別府市では南地区におけるインクルーシブ防災の推進普及にも参加して、地域課題について一緒に考える活動を行う予定。