別府大学で成瀬氏の講演会

講演する成瀬政博氏
23日まで佐藤義詮記念館で開催している原画展

 「週刊新潮」の表紙絵で親しまれているイラストレーター成瀬政博氏(73)の講演会「本、読むこと、作ること。」が10日午後1時、別府大学32号館400番教室で開催し、約50人が出席した。
 成瀬氏は平成20年から12年間、司書講習のポスターデザインを手掛けている。また、司書講習のポスターデザインは別府大学で昭和36年より開催している。
 講演会では、成瀬氏がイラストレーターとしての歩みや作品に対しての想いなどを話した。
 「30年前、今の女房と再婚して子どもが生まれると知ったとき、給料が安くてやっていけるのかと不安になった。給料以外に何が稼げるのかなと思ったとき、思いついたのが絵本でした」と話した。
 なぜ絵本だったかを「子どもを主人公とした手作り絵本を、子どもが保育園に持って行っていた。保母さんが昼寝の時間に読み聞かせをしており、保母さんに『あの絵本、いいよ。出版できるよ』と言われた。絵本を作ってみようと思った」と述べた。
 参加した教職員や学生から質問があり、成瀬氏が丁寧に答えていた。
 続いて、同大学佐藤義詮記念館2階ギャラリーホールで「原画展―別府大学司書講習のあゆみ―」が開催された。23日まで。開館時間は午前9時から午後5時。17日は午後1時まで。日曜休館。
 別府大学司書講習ポスター原画8点、同ポスター10点、「週刊新潮」表紙絵原画10点、同レプリカ4点が展示されている。当日は、成瀬氏の本などが販売されており、購入者はサインをしてもらったり、一緒に写真を撮るなどしていた。
 原画などを見た女子学生は「全体的に柔らかく優しい世界観を感じた。女性が描いたのかと思った。とてもかわいい」、別の女子学生は「絵本みたいな絵でかわいい。それぞれの作品に猫がいる」とそれぞれ話した。

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