APU秋入学の留学生4人が来日

秋入学の留学生が初めて来日して
横山副学長(右)と面会した

 新型コロナウイルス感染症の拡大により、政府の入国規制などが行われており、立命館アジア太平洋大学(APU)は外国人留学生が来日できない状況が続いている。そんな中、10月からビジネス関係に続いて学生の入国の規制緩和が行われ、秋入学の留学生のうち、JICAなどの支援を受けて、4人が来日。2週間の隔離期間を終えてキャンパス入りし、23日午後3時半、横山研治副学長と面会した。秋入学の留学生がキャンパス入りするのは初めてで、入学から1カ月遅れの来日となった。
 今回到着したのは、インドネシアのディファヤンティさん(35)、バングン・インドラ・ファールマディさん(33)、エタニア・ラヌ・アンディカさん(31)。南スーダンのモレ・イラジョンさん(26)の4人。
 横山副学長は「皆さんを迎えることが出来て、本当にうれしい」と歓迎し、これからの学生生活について意見交換をした。学生にとって、隔離期間は大変だったようだが、JICAの施設に滞在し「日本人のホスピタリティや慎み深さに感動した」と話した。
 モレさんは「健康観察期間は大変で長かったが、APUに来ることが出来て、気分は良い。将来は自分でビジネスを始めたいと思っている。大きな夢に向かって勉強をしていきたい」。
 エタニアさんは「隔離期間は誰にも会えず、精神的に疲れたが、やっと日本を経験できて、何と素晴らしい国だろうと感じている。学ぶことはもちろん大事ですが、せっかくAPUに来たのだから、多くの友達を作り、世界中の友達とつながりたい」とそれぞれ笑顔で話した。
 新規にビザを取得して来日するにはハードルが高いが、今回の来日により、横山副学長は「大きな1つのシンボリックな出来事になった。こういった事例が出ることで、少しずつだが先が見えてきたと思う。関係機関の努力に感謝している。こちらが受け入れるといっても、出国側の国の方針もある」とまだまだ課題はあるものの、一歩前進したとした。今後は、規制緩和が進み、11月頃からは新たに外国人留学生が来日できるようになるとみられている。

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