第41回公園緑地折下功労賞を受賞した元別府市職員の上村雅樹さん(69)が9日午後1時半、長野恭紘別府市長に受賞を報告した。
同賞は、日本の都市計画並びに公園緑地、自然保護、国立公園事業等の先駆者として活躍した折下吉延氏が昭和41年に86歳で亡くなった際に、遺族から永年講演緑地行政等の推進に貢献した人を労いたいとの申し出があり、公益財団法人都市計画協会に寄付をした。そのお金で基金を設け、60歳以上で都市公園並びに緑地保全にかかる行政又は計画及び事業に関して20年以上の実務経験を有する人を表彰している。
今回は、全国から6人が表彰され、九州からは3人、大分県からは上村さん1人だった。また、別府市の元職員が受賞するには、初めて。上村さんは昭和48年10月に別府市入りし、平成24年に公園緑地課長で退職するまで、公園緑地職員として、30年余りにわたり、別府市の公園行政の中心的役割を果たした。別府公園整備事業や阪神・淡路大震災のあと、九州でいち早く別府公園内に耐震性貯水槽を設置するなど、防災公園としての機能を高めることにも尽力をした。
長野市長は「公園整備などでご尽力いただきました。受賞おめでとうございます」と労った。
上村さんは「これも先輩、同僚、後輩、家族の支えがあってのことと感謝しています。一番の思い出は、やはり別府公園の整備。当時、自衛隊の駐屯地が扇山に移転し、測量から始まり、整備を進めていった。耐震性貯水槽については、当時の水道局が全面的に協力をしてくれたので出来た」と振り返った。