別府市農業振興推進協議会(会長・佐藤隆博JAべっぷ日出代表理事組合長)は、最先端の技術を活用した農業体験会を28日午後1時、市立東山幼小中学校で開催した。農業関係者約100人が参加した。
佐藤会長が「農家の皆さんに、最先端技術を用いた農業体験をしていただきたいと考え、協議会の事業として初めて開催しました。このような技術を用いた農業は、スマート農業とも呼ばれ、ロボットやICTなどを取り入れたもので、国や県も力を入れています。農作業の身体的負担を軽減することが期待できるものや畦畔管理の効率化が望めるものなど、中山間地の農業でも活用できる技術も体験できると思います。最先端技術を見て、触れて、体験して今後の農業に生かしてもらいたい」とあいさつ。
体育館では、スマートアシストリモートやアシストスーツが紹介された。スマートアシストリモートは、ICTを活用したもので、機械の見守りサービスや営農支援サービス。導入することで、機械の盗難防止や故障の際に1度の訪問で問題を解決することが出来るようにする。営農支援では、ほ場の管理や稼働状況、作業記録の管理が便利になる。
アシストスーツは4社が説明。いずれも足腰のアシストをするもの。中腰での作業や重いものを持ち上げる作業の多い業種ですでに導入されており、中腰になると、腰や太もも部分が支えられ、安定した感じがする。
校庭では軽トラに取り付けて作業をするためのクレーンや鳥獣害対策の柵、リモコンを使った草刈機、防草シート、ドローンを使った農薬等の散布、直進アシストトラクターの実演が行われた。ドローンでは、水を入れて散布の様子を2社が紹介した。リモコン式の草刈機は、傾斜がある場所も無人で安全に作業が出来るメリットがある。
参加者は事業者に積極的に導入時のメリットや利用のしやすさ、値段などを質問していた。