鶴見岳山頂の北西にある赤池噴気孔(標高1200㍍)の火山活動や登山ルートの調査がこのほどあり、別府ロープウエイ(株)、気象庁大分地方気象台、福岡管区気象台、大分大学減災・復興デザイン教育研究センター、大分県生活環境部防災局防災対策企画課、県土木建築部砂防課、別府土木事務所、別府警察署、別府市消防本部、別府市共創戦略室防災危機管理課ら約22人が参加し調査を行った。
平成3年6月に長崎県の雲仙普賢岳が噴火したため、別府市は活火山である鶴見岳の火山活動の基準地点を赤池噴気孔に定め、同年から現地調査を続けている。今回で29回目。
一行は午後0時45分、鶴見岳高原駅に集合し、ロープウェイで山頂駅へ移動。山頂駅から赤池噴気孔までの登山ルートなどを確認した。
赤池噴気孔に到着すると、噴気孔の噴煙は昨年撮影した写真と比べ変化はなかった。消防無線、防災無線、携帯電話で市消防指令室と連絡を取り、交信に問題がないことを確認。ポータブルマルチガスモニター(検知器)で数値を計測したが変化はなかった。また、大分大学が今回もドローンを使って観測した。
市防災危機管理課の江藤慎一郎さんは「今後も各関係機関と連携し、活火山である鶴見岳赤池噴気孔の調査・監視を継続的に実施したいと思います。今回の調査結果も関係機関と共有し、今後の火山防災対策に役立てたいと考えています」と話した。