12月別府市議会の一般質問⑦

 令和2年第4回別府市議会定例会は11日午前10時、再開し、一般質問を行った。4日目午前は森山義治氏(市民クラブ)、三重忠昭氏(同)、堀本博行氏(公明党)が新型コロナウイルス感染症、コロナ禍における産業支援、教育行政、環境行政、コロナ教育、高齢者のインフルエンザの予防接種について質問した。
 午後からは首藤正氏(自民党議員団)が質問する。堀本氏の一般質問内容は、12日に掲載する。

公共交通活性化を活用して

森山義治氏(市民クラブ)

森山 義治氏

 森山義治氏はコロナ禍における産業支援として「コロナ関連倒産が全国で起きている。倒産までは行かなくても大手航空会社などで大幅な赤字予想をしている。別府市では第3波の影響で、自家用車での移動が主体。日出町は交通支援補助金として、国の地方給付金を活用している。金額はともかく、別府市はどう考えているのか」と質問。
 行部さと子総合政策課長は「バス会社に対しての新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用して、感染症予防対策や雇用維持などの取り組みを行っている。市独自の赤字補填などの支援については市の財政負担が大きくなる中、難しい。またタクシー会社に対しても、同様。4日から開始した『別府みんなにエール券』事業では、全業種で使うことが出来る。登録されているバス会社やタクシー会社でエール券を使うことで、波及効果がある」と答えた。
 森山氏は「11月27日に施行された『地域公共交通活性化再生法』で、地域が主体となって交通とまちづくりをするとしている。優先順位がありますが、しっかりと活用できるようにしてほしい。今後の地域交通計画の作成に貢献出来ると思うが見解を」と質した。行部総合政策課長は「公共交通政策については、別府市公共交通活性化協議会で意見をもらいながら検討している」と答えた。
 そのほか、令和2年7月豪雨による水害と防止策などについて質問した。

公立幼稚園の役割は

三重忠昭氏(市民クラブ)

三重 忠昭氏

 三重忠昭氏は教育行政の公立幼稚園の役割と責務について「市内の幼稚園と保育園の連携や、1年制の公立幼稚園の保育について課題が指摘されている。教育委員会としてどう思っているのか」と質問した。
 志賀貴代美学校教育課参事が「第1回就学前の子どもに関する教育等協議会では、幼保所連携については、幼児教育施設同士の横の連携と、幼児教育施設と小学校のたての連携について課題が出た。公立幼稚園においては、校区内の保育所とのつながりや併設幼稚園のつながりを生かす。今後の協議会で、保護者や関係機関などから率直な意見を聞いていく」と答弁。
 三重氏は「横のつながりによる連携、たての連携を行うためにも、公立幼稚園がしっかりとコーディネートをして、課題解決をしなければならない。次の教育に継承してほしい。教育委員会として公立幼稚園の役割と債務は」と質問。
 志賀参事は「幼児教育施設同士や小学校との連携、職員研修の困難さ、特別支援教育の充実が市全体としての課題。これらの意見を踏まえて、2回目以降の協議会で役割と責務について協議していく。考えられる役割は、別の幼児教育施設や小学校を繋ぐコーディネーターなどがある。責務として、セーフティーネットとして子ども一人ひとりの状況に応じた細やかな支援を充実させていく」と答えた。
 そのほか、環境行政の「気候非常事態宣言」などを質問した。

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