別府市日本画協会の宮森智久会長(87)がこのほど、自身が描いた魚見桜の日本画を日出町に寄贈した。
魚見桜は、豊岡の高台にあり、昔は漁師が漁のタイミングを桜の開花状況を見ながら決めていたという。宮森さんは2年前に現地に行って魚見桜を描いたが、13年前時点の最初の木の写真があることを知り、その写真を見ながら改めて描いた作品。桜の下には菜の花が広がっている。
宮原さんは「この絵を見た皆さんに、昔はこんな姿だったんだと思ってもらえればと思う」とあいさつ。
受け取った本田博文町長は「平成3年の台風で幹が折れてしまいました。当時が偲ばれる素晴らしい絵だと思います。町民の皆さんにも見てもらえるようにしたい」とお礼を述べた。