年金時代

 昨年末に年金受給の案内が届いた。いよいよ高齢者の仲間入りだ。若い頃はベトナム戦争、湾岸戦争に従軍。自衛隊に2年間、アメリカ、ヨーロッパを1年間歩き回った。もうそんな歳か!?相当無茶苦茶な人生だったが、今は少し落ちついた……ように感じる。年金は確かにありがたいが、手続きが本当に面倒くさい。62歳で受給資格はあるが、70歳に伸ばす人も多い。我が愛すべき零細会社にはそんな余裕はない。色々考えていると、給与振り込み先の、大分みらい信用金庫野口出張所が懇切丁寧に教えてくれた。給振にかかわらず、今時の関係先金融機関はどこでも、手取り足取りで書類の記載方法や、必要書類の調達に詳しいエキスパートを揃えている。
 最終的には社会労務士の先生への書類送致を通じた年金事務所提出など面倒な手続きはすべて笑顔でキメ細かに対応してくれた。車イス生活になったら、その車イスを押して年金事務所まで連れて行ってくれそうな勢いがある。大変助かった。
 受給直前で知った事だが、陸上自衛隊奉職1任期2年間は、国家公務員共済年金が加算される。年間ささやかな金額(失礼!)ながら、勤務した年月が、これで評価されるのは大変ありがたい。今こうして振り返ってみると、本当に厳しい訓練だった。そして災害派遣、地元との民生協力など、あっという間の2年間は、老後の人生を支える一助になっている。在職部隊の小倉第40普通科連隊は預金を徹底的に奨励した。退職後の欧米旅行、結婚時の結納金や指輪の購入、新婚旅行の資金は自衛隊時代に貯めた預金でまかなった。お陰で「男」になれた。若い時代、志にかかわらず自衛隊等に籍を置く事をすすめたい。身を張って国に尽くせば、後々の人生、このような形で報われるという事を若者達に知って欲しい。
 たかが年金受給、されど年金受給で、改めて思い知った。コロナ禍、ワクチンは医療従事者の次に来る。愚生のような持病のある者は最優先というのもラッキー。さあ年金時代の幕開け、人生もリセットするか!  (陽)

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