別府市観光協会の第2回臨時理事会

会長(代表理事)の梅野氏

 一般社団法人別府市観光協会(会長・代表理事、梅野雅子氏)が「令和2年度第2回臨時理事会」として理事を招集、会議を開き、終了後に記者会見を9日午後5時30分、会場の市内のホテルで行った。
 理事会の議案「令和2年6月30日付け臨時理事会における会長・役員選任決議の再確認の件」について梅野氏は「6月30日に戻らないと、先に進めない。そのときの選任が正式だったことをそのときの理事会で承認されました。社団法人代表の登記を適正にすることが私の仕事。観光協会の混乱が落ち着く道筋が見えたら辞任する」
 「6月30日の臨時理事会で、会長職は決選投票で挙手制で行うことに同意してもらっています。その場では、誰も何も言いませんでした。副会長や専務理事を決めて、正式に終わっています。そのため、6月30日の理事会全体の総意だったということを本日、確認しました。よって、改めて副会長と専務理事を決めました」と説明した。
 記者からの「観光協会長として何をしてきた」との質問には、「何も出来ていません。登記上は私が会長。私にしか出来ないことをするのが、役目」と答えた。
 この理事会、昨年8月7日に行う予定だったが延期してきており、何度も開催しようと考えたという。新型コロナウイルスの影響で開催を延期してきた。
 今回の理事会について、会長の福島知克氏は昨年8月6日の臨時理事会で梅野氏の解職と福島氏の会長就任を正式に決定しており、本来の招集権者の福島氏が招集していないので、出席しない旨の文章を理事と役員に送付している。また、登記の変更が行えないのは、梅野前会長が法人の実印を持ち出し、返還請求にも応じないためとしており、法的措置も検討しているという。
 梅野氏は「印鑑については、私が使用するため、きちんと保管している旨を観光協会にも伝えている」とした。
 今理事会議案第2項の「別府市観光協会調査委員会の調査報告書を参考にして、協会の運営手法を改善する『別府市観光協会向上運営手法改善委員会(仮称)』設置承認の件」については、改善委員会を立ち上げようと思っていたが時間が無く細かい協議が出来ず委員会の設置の決を取ることが早いと思い、議案から外した。出席者には、梅野氏の見解を書面にして配付されている。
 また、別府駅観光案内書でのバスチケットの販売手数料について事実と異なるため、梅野氏が理事3人を相手取り、名誉毀損で損害賠償を求めていることについて説明した。詳細については、今後公表したいとしている。
 今回の理事会で、改めて梅野氏が会長であると確認が取れたとして、副会長に6人と、新たに専務理事を任命している。