在校生が書道パフォーマンス

大分高校卒業生の大畠さんと佐藤さんが書道パフォーマンスを披露した

 大分県歯科技術専門学校の歯科技工科1年で元大分高校書道部主将の大畠柚希さん(19)と歯科衛生科1年生で元大分高校書道部員の佐藤琳華さん(19)が10日午後1時30分、卒業生のために卒業を祝う「書道パフォーマンス」を同校校舎前ロータリーで行った。歯科衛生科や歯科技工科の在校生や13日に卒業式を迎える卒業生ら約80人が校舎から見学した。
 コロナ禍で多くの学校で学園祭などの学校行事が中止となる中、同校では卒業式まで縮小化し、式場での開催は昨年に続き中止となった。その中で、卒業生のために大畠さんと佐藤さんが書道パフォーマンスを行うことを決めた。
 2人がたて4㍍、横6㍍の和紙に大きな筆を使い「維新 夢追う君へ 幸あれ」と書くと、校舎から見ていた卒業生らは大きな拍手をした。
 大畠さんが「今回、私たちが皆さんの一つの思い出になるようにと書道パフォーマンスをさせていただきました。それぞれの道を進んで行くと思いますが、在校生も応援していますので、夢に向かって頑張って下さい」と送る言葉を述べた。
 卒業生を代表して井上凜々さん(20)が「こんなに間近でパフォーマンスが見られて、感動しています。2年生になり実技や勉強などで悩みがあるかもしれませんが、チームワークのある後輩たちなので、互いの背中を押し合って頑張って下さい。先輩たちも社会人となって責任をもって頑張ります」と感謝の言葉を述べた。
 続いて、同校は創立55年を誇る歯科医療技術者を要請する県内一の伝統校で、長年使用していた校名も薄く見えづらくなった校名看板も、2人が書いた新看板の除幕式も行った。
 作品と一緒に記念撮影が行われた。
 揮毫した佐藤さんは「高校卒業して久しぶりに書いて、とても楽しく出来ました。出来は百点満点です。先輩たちは国家試験が終わった直後なので、お疲れ様という気持ちを込めました」。
 大畠さんは「2人とも高校から一緒ですが、2人だけでのパフォーマンスは無かったので、私たちの仲も深められたし、字も練習して達成感がありました。これから夢を追いかけて頑張って下さいと言う気持ちを込めました」とそれぞれ話した。