教育施策やビービスなど

 別府市議会の予算決算特別委員会(黒木愛一郎委員長)は15日午前10時から、個人質疑の2日目を行った。
 午前中は、日名子敦子氏(自民党議員団)、三重忠昭氏(市民クラブ)、泉武弘氏(行財政改革クラブ)、美馬恭子氏(日本共産党議員団)が質問を行い、美馬氏の質問の途中で休憩となった。
 日名子氏は、3月末に閉校する浜脇中学校の跡地利用につい質問。奥茂夫産業政策課長が「財産活用基本方針に基づき、普通財産として所管替えするように教育委員会と協議を進めている。所管替えを前提に公募する」と説明。
 日名子氏は「グラウンド部分は売却か長期貸付とあるが、売ると貸すのでは運用が異なると思う」とし、地元から自然環境を守ることや浜脇の歴史を尊重するなど5つの要望が出ていることを紹介して「地域に説明会をするなど情報発信と共有に努めてほしい」とした。
 白石修三経済産業部長は「校舎部分とグラウンド部分は一体的な利活用が前提だが、別々の公募も選択肢の1つ」とした。他にも学校連絡網などについても質問をした。
 三重氏は、スクールサポートスタッフや学習指導員について「令和2年度は人員が確保できず減額になっている。3年度は増員することになっているが、人員の確保はどうするのか」と質問。
 北村俊雄学校教育課長が「令和2年度は年度途中からだったため、人員確保が出来なかった。3年度は退職校長会へも依頼するなどして確保したい」と答えた。
 三重氏は「学校現場では、コロナによって業務が以前よりも増えている。独自に柔軟な対応が出来ればと思う。それほど重要な事業。しっかりと取り組んでほしい」と要望。
 稲尾隆教育部長は「柔軟な雇用形態など、働きやすい勤務形態を工夫したい」とした。他にもフッ化物洗口のあり方などについても質問をした。
 泉氏は、ビービズリンクへの負担金や委託料について「経済、文化の振興のために設立されたが、予算に一環して反対してきた。平成29年度から令和3年度まで委託料と負担金の合計約9億3700万円にのぼる。別府市から委託を受けた事業を自ら消費せず、約55%が再委託をしている。令和3年度予算の中で、この問題についてどう協議したのか」と質問。
 奥課長は「ビービスリンクは全体的な統括をし、コントロールをしている。事業自体は大きな成果をあげている」と答えた。
 泉氏は「ビービズリンクは税金の使い方が公明正大だと言えるのか」厳しく指摘した。
 また、別府市観光協会への補助金についてのあり方などについても質問をした。