立命館アジア太平洋大学(APU)は2021年3月卒業式を19日、午後0時と午後3時半の2回に分けて実施した。学生も会場の出席者とオンラインでの出席者の“ハイブリッド卒業式”となった。
今回卒業を迎えたのは、学部は国際経営学部(APM)283人(うち外国人留学生110人)、アジア太平洋学部(APS)380人(同79人)。大学院は、経営管理研究科(GSM)10人、アジア太平洋研究科博士前期課程(GSAM)17人(いずれも外国人留学生)。
第1部はAPS、第2部はAPM、GSM、GSAMの卒業式を挙行した。第2部では、米山裕学長代行(副学長)が「学生生活最後の1年は、人類史上稀にみるグローバルなパンデミックに見舞われました。不便なこと、不安なことも多かったと思いますが、APUの皆さんは、世界に散らばる友人と繋がり合い、励まし合いながら学業を継続し、卒業・修了後への道を切り拓いてきました。皆さんの逆境に負けない力に心から敬意を捧げたいと思います。卒業にあたり、3つのはなむけの言葉を贈ります。正しく生きてほしい、行動する人になってほしい、1人ひとりの人間を大事にしてほしい。今後の皆さんの活躍が、大学としてのAPUの発展を支えますし、APUの発展が皆さんのキャリアを支えます。その意味で、皆さんはこれからもAPUのメンバーです」と式辞。学生代表に卒業証書を授与した。
卒業生を代表して、ブプタニ・ラジャヴィブ・ハラトさん(APM、インド出身)が「この1年は困難が色々ありましたが、私たちは全てをやり抜きました。そして、誇りをもって私たちはグローバルリーダーとして成功を収めたと言うことが出来ます。自分の中にある情熱と遂行力を発掘し、運命を自ら築いていきましょう。同時に、失敗を恐れないでください。リスクを取り、挑戦し続け、この世界をより良い場所にするための努力を続けていきましょう」。
タン・ティ・フォンさん(GSM、ベトナム出身)は「在学期間が2年間しかない大学院修士課程の学生にとって、2年目のほとんどの時間をパンデミックに持って行かれたのは残念でなりません。しかしそれでも、1年目にキャンパスでコロナ前の生活を経験できたことは幸運でした。これから、私たちは別々の道を歩ます。しかし、どこへ行っても私たちはいつも、APUで成長したという共通点を持つ世界のAPU卒業生ネットワークの一員です。ソーシャルディスタンスが世界の常識になった今ですが、私たちは繋がり続けましょう」とそれぞれあいさつをした。
式典終了後、校友会によるキャップトスが行われ、それぞれの旅立ちを祝った。