一般社団法人別府市観光協会(福島知克会長)は令和2年度臨時総会と定時理事会を30日午後1時30分、ビーコンプラザ国際会議室で開催し、正会員269人のうち59人が出席し、152人が委任状を提出した。
福島会長が「去る3月9日に開催しました臨時理事会で長野市長に会長職をお願いすることが望ましいと決定しました。一日も早く観光産業の支援が出来るようお願いしたい」。
名誉会長の長野恭紘別府市長が「観光を発展させるためには、最前線で観光施策を推進している観光協会の皆さん方の心を一つに束ねることが必要と感じています」とそれぞれあいさつ。
議長を福島会長が務め、はじめに報告事項として「経過報告及び今後の協会運営について」を事務局が説明した。
安波照夫専務理事がこれまでの経過報告として「外部委員3人にお願いした調査委員会を9月に立ち上げ、混乱の原因となった協会の運営方法などを11月に調査報告書として提言をいただいた」
「現状の厳しい状況を乗り越え、アフターコロナを見据えて、力強く動き出すためには別府市としっかりと連携しながら協会を立て直す必要があることから、協会の名誉会長である長野市長に会長になってもらうことを、3月9日の臨時理事会で決定しました」と説明。
理事で元会長の梅野朋子氏が「混乱を鎮めないといけないが、混乱の原因を皆さんに聞いてもらいたいと思います。そして、良い道があればそれに沿っていきたいと思っております」と、今回の混乱の経緯について話し、円満解決に向け、長野市長の采配に期待したいとした。
福島会長は本件は係争中のため、梅野氏に発言を控えるように促した。このほか、出席の理事から、8カ月というあまりに早い会長交替に異議も出た。このあと、議事が進み、事務局が調査委員会の報告を行った。
決議事項として、新理事の選任を行い、長野市長(賛成51人、委任状152人)、三重忠昭・別府市議会観光建設水道委員会委員長(賛成52人、委任状152人)が新任した。
臨時総会終了後、定時理事会が同所小会議室で行われ、本人29人、リモート5人の計34人が出席した。
福島会長のあいさつ後、令和3年度事業計画・予算、特別会員の承認、会長選定の3議案を決定した。なお、会長は長野市長に決定した。
理事会で新会長に選任された長野市長は「心を一つにして観光協会を、観光施策を推進する主役として、しっかりと先頭に立って引っ張っていく。納得出来るような答えを見つけるために努力することを誓います。非常に重要な時期に協会長を任されましたが、私自身はワンポイントリリーフだろうと思っている。素晴らしい将来の別府観光を引き継いでいただける人材を育てていかなければいけない」と述べた。
新会長の任期は来年6月の総会まで。