杵築市の歴史的風致の維持向上計画

小林政務官から認定書を受け取った松永市長(右)

 地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律に基づいて策定した、「杵築市歴史的風致維持向上計画(歴史まちづくり計画)」が国(文部科学省、農林水産省、国土交通省)から認定されて23日午後5時、東京の国土交通大臣政務官室で認定証が交付された。県内では竹田市、大分市に次いで3番目。
 杵築市では、重要伝統的建造物群保存地区「杵築市北台南台伝統的建造物群保存地区」や史跡「杵築城跡」、その周辺のまちなみにおいて、天神祭りや祇園祭り、御田植祭が行われるなど、固有の風情を感じられる歴史的風致が形成されている。
 計画では、市中心部の城下町地域から白水池周辺までの約248㌶を「重点区域」として、杵築城やその城下町の歴史的建造物の保存修理事業や修景整備事業、杵築市の歴史資料を保管・展示する収蔵場所の整備に関する事業等12事業を掲げ、歴史的風致の維持及び向上を図るとしている。計画期間は、令和12年まで。
 また、重点区域の他にも、八幡奈多宮などの神社と祭り、山香地域のため池や水路と五穀豊穣を祈る祭り、大田地域のどぶろく祭りを「守る必要のある歴史的風致」としている。
 認定を受けることで、施設の大規模な修理などの事態になった時に、国から有利な交付金等の支援を受けることが出来るようになる。それにより、歴史と文化を生かしたまちづくりを行い、観光振興につなげていく。
 認定式では、国交省の小林茂樹政務官が松永悟杵築市長に手渡した。
 今回、石川県加賀市と滋賀県大津市も新たに認定された。