日本画の宮森さんが大観苑に寄贈

鍾馗様の日本画を描いて寄贈した宮森さん(右端)

 別府市日本画協会の宮森智久会長が2日午前10時、鉄輪の老人福祉施設「大観苑」に疫病退散で「鍾馗(しょうき)様」を描いた日本画を寄贈した。
 鍾馗は中国で魔除けの霊力を持つと言われる神様で、その絵を門戸に貼って魔除けとしていた。日本では、室町時代から端午の節句でのぼりの絵や人形として作られ、魔除けや厄払いにされていたという。
 大観苑のデイサービスに通う和田貴美子さんが宮森さんが主宰する「やさしい日本画教室」に通っていて、それが縁で寄贈することになった。
 寄贈式はディサービスセンターで行われ、宮森さんが「鍾馗様は、厄さいを払う神様と言われています。この絵を飾って厄除けとして、皆さん、コロナに負けずに元気でいましょう」とあいさつ。樽谷壽生理事長に手渡した。
 寄贈した絵はさっそく飾られ、利用者は見入っていた。