別府市立別府西中学校が開校

長野市長、松川議長、寺岡教育長、杉原校長、生徒代表の江藤さんがテープカット
長野市長から杉原校長に校旗が送られた

 別府市立山の手中学校と浜脇中学校を統合した「別府市立別府西中学校」の開校式典が8日午前8時50分、同校で行われた。
 生徒昇降口前でテープカットが行われ、長野恭紘別府市長、松川章三別府市議会議長、寺岡悌二市教育長、杉原勉別府西中学校校長、生徒代表の江藤乃愛さん(14)=元浜脇中学校生徒会長、3年=がテープにハサミを入れた。この様子は、Zoomで体育館に送られ、2年生140人、3年生120人が見守った。
 関係者らは体育館に移動し午前9時、開校式典に。
 国歌斉唱後、長野市長が「これから山の手中学校、浜脇中学校の伝統を受け継いで、別府西中学校独自の学校教育が進められると思います。生徒皆さん一人ひとりの思いを重ねて、これまでにない新しい学校を作っていただきたいと思います」と式辞。
 続いて、長野市長から杉原校長に校旗が送られた。
 寺岡教育長は「これからどのような学校を作っていくのか、どのような生徒が育っていくのか、多くの保護者や地域の皆さんが見守り、期待していると思います」と告辞。来賓の松川議長が「山の手中学校、浜脇中学校の伝統を受け継ぎ、新たな別府西中学校の伝統を作っていって下さい」と祝辞を述べた。
 生徒を代表して種子田空里さん(14)=元山の手中学校生徒会長、3年=が「山の手中学校と浜脇中学校が先月、閉校しました。母校を失う悲しさと心もとなさを、多くの方々が感じたと思います。しかし、2つの中学校の生徒が同じ学校に通うと言うことは、多くの可能性を秘めていることだと考えます。別府西中学校に多くの期待を寄せている地域の皆さんに恥じることのないように、精一杯学びたいと思います」と述べた。その後、種子田さんは壇上から降りると2、3年生の前に立って「歴史を紡いできた山の手中学校と浜脇中学校のように、地域を見守り、支え合う西中学校に直接生徒の声を、そして、生徒の手で思いを伝えたいと思っています。地域のそして、これからの後輩たちの思いを背負って言いましょう」と呼びかけて、会場にいる生徒全員で最敬礼しながら「お願いします」と声をかけあい、西中学校の歴史の幕が上がった。
 開校式典終了後、始業式が行われた。
 9日から授業が始まり、今後は1年生5学級124人、2年生5学級140人、3年生4学級126人が学校生活を送る。