化粧品販売の全国大手株式会社ポーラ(及川美紀社長、東京都)と大分県が包括連携協定を結び、9日午後1時、大分県庁で締結式が行われた。
ポーラは、1929(昭和4)年に静岡市で創業。化粧品販売やエステなどを全国で展開。ビューティーディレクターと呼ばれる個人事業主と提携する形で「美」を通して、地域の女性就労機会や社会進出を支援することで、地域経済を活性化させる様々なイベントなどを行っている。大分県内では、約42のポーラショップ、20~90代の約333人のビューティーディレクターがビジネスリーダーとして活躍している。
協定は、地域の活性化や県民サービスの向上を図ることを目的に、相互の連携を強化するもの。協定によって、県内の女性が自らの主体的選択によって自分の可能性を広げ、地域で生き生きと活躍できる社会づくりを目指す。女性活躍推進、子育てに関することや、就業支援、移住・定住、県産品など大分の魅力発信、災害時の協力など幅広く連携を行う。
及川社長が「創業以来、女性の美を仕事としてきました。ビューティーディレクターは、地元に根付いた仕事をしています。大分県でも親子3世代でやっている人もいます。地域に密着し、地元愛にあふれています。そんなショップオーナーたちから、大分の魅力をもっと発信したいとの声があがり、連携協定に至りました。全国にネットワークもありますので、様々な協力が出来ると思います」と話した。
広瀬勝貞大分県知事は「女性が活躍しやすい社会づくりは、大きなテーマ。(ポーラには)女性が活躍しやすい環境があるのではないかと思います。貴重なノウハウを学べると思う。行政では手の届かないところに協力してもらえると思うので、大いに期待しています」とあいさつをした。