別府で「おおいた宇宙フェスタ」

小型の月面探査車の操縦を楽しむ子どもたち

 第33回ISTS大分別府大会地元事業実行委員会主催の「おおいた宇宙フェスタ」がこのほど、別府市のビーコンプラザで開催された。
 大分空港がアジア初の「宇宙港」となることが決ったり、昨年、6年間の宇宙の旅を終えて、小惑星探査機「はやぶさ2」がカプセルを帰還させたりと宇宙への関心が高まっている。宇宙ビジネスも注目を集めていることから、県内企業の宇宙関連産業への挑戦機運を醸成するのが目的。
 基調講演では、JAXA「はやぶさ2」ミッションマネジャーの吉川真氏がオンラインで参加した他、大貫美鈴スパーク・イノベーション・フォー・フューチャー㈱シニアバイスプレジデントが「宇宙ビジネスと私たちの生活」、大西俊輔株式会社QPS研究所代表取締役社長が「小型SAR衛星による準リアルタイムMapがもたらす可能性」と題してそれぞれ講演。大貫さんは「宇宙はもはや投資先の1つとして考えられている。日本は3番目に投資が多くなっている。異業種企業が宇宙への投資をしているのが、日本の特徴で、宇宙利用がいろんな産業の中にインストールされ始めた」と話した。
 活動報告では、公益財団法人大分県産業創造機構が「おおいた宇宙関連産業チャレンジプロジェクトの取組」を紹介した。
 また、会場では、VRを使った月面やり投げ体験や小型月面探査車体験、「はやぶさ2」の模型やイラストパネルなどの体験・展示コーナーがあり、人気だった。小型月面探査車体験コーナーでは、砂地を月面と見立てて、コントローラーで捜査する体験を実施。子どもたちは、思い思いの方向へ探査車を走らせて楽しんでいた。