陸上自衛隊別府駐屯地で入隊式

自衛官候補生としての第一歩を踏み出した

 令和3年度の自衛官候補生入隊式が11日午前10時、陸上自衛隊別府駐屯地グラウンドで実施された。九州各県を中心に55人が自衛官への第一歩を踏み出した。
 執行官の中村英昭第41普通科連隊長兼駐屯地司令が入隊を告達。自衛官候補生の廣嵜隆朗さん(22)=福岡県宗像市出身=が申告、阿部翔永さん(18)=豊後高田市出身=が宣誓をした。
 中村連隊長は「入隊おめでとう。駐屯地をあげて歓迎する。国家の防衛という崇高な仕事を選んでくれたことに、感謝する。入隊に際して、2つのことを要望する。1つは、公人たれ。これまでは個人の責任として行っていたが、今日を境に、国や地域のためにあることを強く意識してもらいたい。正式に自衛官になった時は、すべては国家、国民、地域住民のためということを決して忘れずにいてほしい。2つ目は、同期の絆の強化。辛いことがあっても、決して1人ではない。助け合い、教育を乗り越えることで一生続くかけがえのないものとなるだろう」と式辞。
 来賓を代表して、岩屋毅衆議院議員が「立派な自衛官になるための基盤を作ってほしい。誇りと気概をもってほしい」。安達澄参議院議員は「国の安全、安心、平和を守る気概を持って、訓練に励んでもらいたい」。長野恭紘別府市長(市自衛隊協力会長)も「地域との連携や共生も学んでもらいたい。愛され、信頼される自衛官として活躍してほしい」とそれぞれ祝辞をのべた。