別府市市民福祉部長

共生社会の実現を

田辺 裕(たなべ ひろし)さん(53)

 機構改革により、市民課、共生社会実現・部落差別解消推進課、生活環境課、高齢者福祉課、ひと・くらし支援課、障害福祉課、子育て支援課と部局内で最も多い7課を所管。いずれも、市民生活に直結する窓口部門を統括する。
 「市民の皆さんが利用しやすい環境づくりが必要だと思います。また、現在求められているのは、共生社会の実現。多様性を認め合うこと」
「防災でも福祉でも同じだと思いますが、見守りや支え合いの自助、共助が大切になってくると思います。近所に相談できる人がいたり、様々なサービスにつないでくれる人がいると良いと思います」と話す。
 旧南小学校跡地に開設された「おひさまパーク」では、児童館や子育て支援センター、中央保育所を集約。高齢化が進む中では、団塊の世代が75歳以上を迎えのを前に、福祉サービスのあり方を検討したり、マイナンバーカードの発行事業、男女共同参画、人権問題と子どもからお年寄りまで対象に、幅広い分野での施策を担っている。
 「職員も多い部なので、各課を回り、職場の雰囲気を感じるように心掛けていきたい。職員がハツラツと元気に仕事が出来る環境になればと思う」と語る。
 杵築市山香町出身で、琉球大学卒。平成6年に別府市に採用された。「別府は海も山もあって、観光地。資源は多く、それを活用できる仕事をしたいと思った」と言う。
 平成30年に防災危機管理課長、令和2年に福祉政策課長を歴任した。「どの課の仕事もそれぞれ思い出はありますが、職員課など、管理部門は大変だった」と振り返る。浜田市政では市長秘書も経験。「また違った経験をさせていただいた」と話す。
 趣味はキャンプとフライフィッシング。昨年は大型自動二輪の免許を取得し、最近ではゴルフも始めるという多趣味ぶり。妻と長男、長女の4人家族。南立石在住。