鶴見・南立石・東山ひとまもり・まちまもり協議会が19日午前10時、市西部地区公民館で設立総会を行った。関係者約50人が出席。
「ひとまもり・まちまもり協議会」は、別府市が進める中規模多機能自治区形成のための組織。複数の自治会と地区社協、学校、地区体協、PTA、消防団、地域包括支援センターなど多くの団体が協働で自治区運営を行う。
鶴見・南立石・東山には18の自治会があり、関係団体を含めて81人で構成している。設置は4月1日付。
協議会長を務める松宮健太郎鶴見自治会長が「地域の課題解決のため、地域の特性を生かした活動をすることになりました。人口減少や少子高齢化などの課題があり、自治会の維持が難しくなる中で、防災や見守りなど地域力を強化することが必要だと思います。地域活性化の旗振り役として汗を流し、先頭に立って解決のため、ご協力をお願いします」とあいさつ。
長野恭紘別府市長は「中規模多機能自治は、それぞれの町で出来たことがおぼつなくなり、小学校区で活動をしてきたが、今後10年先はこれも難しくなるため、先を見据えて、自分たちの住むところをどう活性化していくかを考えるもの。行政がすべて引き受けると、地域の力はどんどん衰え、危機の時に地域力の強いところと弱いとろこでは、大きな差になる。行政とタッグを組んで、お互いに町を盛り上げていってほしい」と述べた。
引き続き、協議会設立に伴う趣旨説明を行った。役員は、2カ月かけて各地域を回り、住民からの声を聞いた。町内公民館の様式トイレ化や空き家の利活用、買い物弱者の対応、公園のベンチ設置などの意見が出た。また、同協議会には東山地区が入っており、構成員には、東山パレットもいることから「子どもたちに農業体験をさせてはどうか」という意見もあったという。
今後、みんなで取り組むべき活動について協議をしていく。