「春の全国交通安全運動」(6日から15日)の期間中、市内で人身事故は前年と比べ変わらず、死者数はゼロで同数だったが、負傷者数、物損事故数は増加した。別府警察署がまとめた。
別府署管内は期間中、人身事故9件(対前年同期比同数)、負傷者12人(2人増)、死者ゼロ(同数)、物損事故82件(6件増)となった。
人身事故形態は、車と車8件、車と歩行者1件。車両同士の事故は、出会い頭・追突4件ずつ、その他1件となっている。事故原因は、前方不注視・交差点安全進行3件ずつ、安全不確認・ブレーキ操作不適・通行禁止1件ずつとなっている。
65歳以上の高齢者が事故の当事者となる事故件数は2件で、追突と後方安全不確認だった。
後藤治周別府警察署交通課長は「安全運動期間中は昨年同期と比較すると、人身事故の発生件数は昨年と同数でしたが、負傷者数は2人増加しました。死亡事故の発生はありませんでした。事故原因として、交差点での左右の安全不確認や進行方向をよく見ていない前方不注視によるものが全体の半数以上を占めています。車両を運転する際は、運転に集中し周囲の状況をよく確認しましょう」
「また、大分県では4月1日から自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例が施行され、自転車利用時には交通事故の被害を軽減するため、ヘルメットやプロテクターなどの被害軽減器具の着用が努力義務となりました。自転車も車と同じです。車の運転だけでなく、自転車を利用する際も安全運転に務めましょう」と話した。