大分県は11日、県新型コロナウイルス感染症対策本部を開き、大分市と別府市のみに出していた飲食店の営業時間の短縮要請を全市町村に広げることを決めた。大分市と別府市は12日から、それ以外の市町村は14日から。応じた事業者には、協力金を支払う。また、すべての県民に対して、不要不急の外出や県をまたぐ移動の自粛を求めている。
これにより、飲食店には午後9時までの営業とし、酒類の提供は午後8時までとするよう要請を行う。「おおいた味力食うぽん券」はテイクアウトのみで使用するように呼びかけている。
12日からは、隣県の福岡県にも緊急事態宣言が発令されたことから、飲食を目的とした人の流入が懸念されている。また、県内多くの市町村に感染が拡大しており、高止まりが続いている。厳しい措置を県下全域に広げることで、感染の押さえ込みを図りたい考え。
11日のPCR検査等は2270件行い、大分、別府、竹田、日田、杵築、豊後高田、宇佐、由布、津久見、中津、国東の各市と九重、玖珠の両町で10歳未満から80歳以上の男女59人が新型コロナウイルスに感染、入院していた2人が死亡したことが分かった。県内の感染者は計2525人。
感染経路の中で、一番多いのは「不明」で23人。家族と施設が各12人、知人6人、職場5人、調査中1人となっている。
別府市の新規感染者は8人。うち半数の4人が感染経路不明となっている。その他、家族が先に感染が確認されている人が3人、職場が1人。
市町村別では、大分市が19人、日田市14人、由布市6人、津久見市、九重町、玖珠町が各2人、竹田市、杵築市、豊後高田市、中津市、国東市は各1人となっている。