30年以上続く伊藤さんの「恩返し」

伊藤さん(右)が丹精込めて育てたサツキを手渡した

 野田在住の伊藤保夫さん(82)は17日、別府鉄輪郵便局(山下優一局長)にサツキ1鉢を届けた。丹精込めて育てたサツキを、毎年5月中旬から6月中旬までの月曜日から金曜日、同局に飾られる。
 伊藤さんは「地域住民に喜んでもらいたい」と思い、昭和・平成・令和の3元号、そして30年以上前から地元の郵便局に持っていくようになった。
 同日も、来局した市民がピンクや白のサツキの花に目を奪われていた。
 伊藤さんは「来局した人が、サツキを見て少しでも心の癒しになれば、ありがたい。特に、昨年から続く新型コロナウイルス感染症の脅威で心が疲弊していると思いますので、サツキを見て気持ちを和らげてほしい」と話した。
 山下局長も「毎年、サツキを楽しみにしているお客さまもいます。この時期になると、サツキの展示はまだですか、と言われます。伊藤さんには、市民サービスの向上になるので感謝しています」と述べた。
 後日、別府平田郵便局にもサツキを持って行く予定。
 また、例年開催している「さつき花き展示会」は昨年に続き今年も新型コロナウイルス感染拡大防止と来場者の健康を考えて中止とした。