「栄光をめざして」校長に聞く
別府溝部学園高等学校 校長 佐藤 清信さん
第69回大分県高等学校総合体育大会が28日(陸上競技の一部種目は16日)からはじまり、県下58校が出場、35競技で熱戦が繰り広げられる。
世界を震撼させるコロナ禍とあって、出場各校の部活動運営は困難な状況にある。また、大会を運営する高体連は、感染拡大防止の見地からほとんど全ての競技において「無観客試合」を決定した。総体の名物ともいえる保護者の熱血応援は今年も見る事ができない。
今春、明豊高校野球部が全国準優勝の成績を収め、泉都別府は明るい話題に包まれた。本日から市内4校の校長に、県総体展望を聞いた。メジャー競技にとどまらず、ふるさとの高校生アスリートの活躍を紹介してもらった。
大分県高校総体が今月末から開催されます。大会に向けた抱負をお聞かせ下さい。
昨年度はコロナ感染拡大防止の見地から、3年生にとって集大成となる、全九州高等学校体育大会、全国高等学校総合体育大会(インターハイ)は中止となり、そしてその「予選」を兼ねた大分県高等学校総合体育大会も開催があやぶまれましたが、それぞれの競技が時期を変えて開催され、生徒は高校生活の思い出作りが出来たと思います。
さて、本年度の、第69回県総体も、昨年度に続き、開催を心配しましたが、開会式を中止とし、競技ごとの時期を変えて、実施する事となり、大変に安心を致しました。特に、九州大会とインターハイは実施とのことで、当校各部とも毎日、上位大会出場に向けて練習に励んでいます。
また、当校の食物科生徒が総体前に毎年、部活生に期待と応援の気持ちを込めた「高校生食堂」を開催しております。今年はコロナ禍に打ち克つ意味でも「大分県高校総体エール弁当」と銘打ち、出場選手に振る舞う予定です。生徒同士の温かい心の交流は校長として、幸せに感じる時間であり、学園をあげて総体に臨む証として大切にしています。
世界を震撼させたコロナ禍での開催です。これまでの取り組みの中で特にご苦労された点をお聞かせ下さい。
昨年に続き、コロナ対策の面で特に気を遣う事が多く、毎日の健康チェックや練習場、用具等の消毒、そして生徒一人一人が感染しないための自覚を持たせる事に傾注してまいりました。幸いにも今日まで感染者を出さず練習に励んでいます。また、自らの毎日の体調管理の徹底が無ければ十分な練習が行えず、大会でも良い結果に結びつかなくなるので、その点にも留意してまいりました。それから、県内での対外試合そして県外への遠征試合が出来ず、より多くの試合経験もできない状況が続いており、限られた時間の中で「集中力」を維持する事に努めています。
また競技種目によってはマスクを着用しての練習で、とても息苦しい状態に耐えています。
貴校として、大会で上位を目標にしている、もしくは今後を見据えて強化、期待されている競技(種目)をお聞かせ下さい。
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