別府市は11日、新型コロナウイルス感染症対策本部を開き、大分県が13日で飲食店への時短営業要請などを終えることを決めたことを受けて、5月13日から実施してきた独自の「一段強めの感染予防対策」を緩和すると発表した。
これまで、市内では多い日で9人の感染が確認されるなど、感染拡大が危惧されていたが、最近1週間では新規感染者が0人の日もあり、減少傾向となっている。県の感染状況を示すステージも「2」に引き下げられた。
対策本部では「油断は禁物」とし、これまでの3密(密集、密閉、密接)を避ける取り組みを「0密」にすることで、引き続き感染予防対策を呼びかけている。
手洗いや手指消毒、マスク着用、十分な距離の確保、換気などこれまで行ってきた基本的な予防対策を徹底し、行事・イベントについては慎重に判断を促している。
公共施設の利用については、屋内外問わず、スポーツをする人だけではなく、応援・観戦する人も予防対策を徹底。集会室などの利用は、少人数で。公園で遠足やスポーツ大会など大人数で昼食をとる際には、十分な距離を保ち、黙食を。また、温泉施設等では、脱衣所などが密となる恐れがあるため、人数が多い場合は入浴を避けるようにとしている。
対策本部長の長野恭紘別府市長は市民に向けて「感染力の強い変異ウイルスの出現などによって、過去に経験したように、いつ感染が広がるか分かりません。『リバウンド』も懸念されます。油断は禁物です。感染症の封じ込めに向け、市民へのワクチン接種を進めるとともに、市独自のPCR検査センターの開設や抗原キットの配布など、感染症対策に重点的に取り組んでいくところですが、市民の生活と健康を守るためには、皆様の『意識した』感染予防対策が重要」と呼びかけた。