令和3年第2回別府市議会定例会は22日午前10時、一般質問で午前中は平野文活氏(日本共産党議員団)、森大輔氏(自民新政会)が、新型コロナウイルス感染症対策、コロナ禍の行財政運営と今後について質問した。
新型コロナ感染症対策は
平野文活氏(日本共産党議員団)
平野文活氏は新型コロナ感染症対策について「市当局には、別府市内でのPCR検査は大規模で計画的なもので、旅館やホテル、医療機関、幼稚園、学校など感染リスクの高い方々や出入り業者などを定期的にPCR検査をするよう申し入れてきた。今回のPCRセンターの設置により、無症状者の定期的な検査が可能になったと評価している。感染状況については、昨年12月の新規感染者は」と質問。
白石修三防災局長は「昨年12月の市内の新規感染者は131人」と答えた。
平野氏は「非常に大きな数。昨年3月から4月の第1波で別府市内で3人、8月に集中した第2波で15人だった。12月だけで131人とは大波。さらに第4波の関係になるが、今年3月議会で市長の『年明けには感染問題を断ち切ることができた。令和3年度は感染対策をしながら、同時にアフターコロナを見据えた施策に着手する』という言葉を聞いて、危機感が感じられなかった。4、5月の新規感染者は」と質すと、白石防災局長は「4月は62人、5月は160人」と答えた。
平野氏は「結果的には、第3波を超えるような大波になった。経過を経て、今議会では市長の冒頭発言はこれまでと違い、危機感を表明した。危機感や防止対策の重要性の認識が、PCRセンターの具体化になったと評価している」と述べた。
そのほか、第7期と第8期の介護保険事業計画、新図書館建設などについて質問した。
コロナ禍の行財政運営は
森大輔氏(自民新政会)
森大輔氏はコロナ禍の行財政運営と今後について「これまでコロナ関連の事業費の総額はいくらか」と質問。
矢野義和財政課長が「令和元年度の3月補正予算から今年度6月補正予算まで約172億円」と答えた。
森氏は「どのように捻出しているのか」と質すと、矢野財政課長が「国や県の支出金が約154億円。財政調整基金が約10億円」と答えた。
森氏は「財政調整基金という貯金を切り崩している。本市の懐事情は厳しい状態になっていると危機感を抱いている。市営施設の利用料金値上げ、高齢者の無料入浴券の廃止など市民に痛みを伴う事業を行っているのに、東京事務所に5年間で1億円、ビービズリンクに5年間で約9億4千万円の予算を使っている。理解しがたい。10億円に見合う費用対効果は」と追求。
大町史秘書広報課長が「東京事務所1つで効果をはかることは難しい」、松川幸路観光・産業部長は「9・4億円のうち1億1600万円は国費が入っている」と答えた。
森氏が「ビービズリンクの経営状況は」と質すと、竹元徹産業政策課長が「損益ですが、令和元年度は2818万8063円のプラスとなっています」と答えた。
森氏は「純利益が3千万円ということですが、別府市は3年間で約7億円出資している。この経営状況は理解できない」と述べた。
そのほか、共同温泉施設における混浴等の年齢制限について質問した。