別府市は23日午前10時から、旧山の手中学校にPCR検査センターを開設。予約は不要で、無料でPCR検査か抗原検査を選択して受けることができる。
対象となるのは、別府市民及び市内に通勤・通学している「無症状」の人で、感染に不安がある人や観光客。観光客は抗原検査のみで、風邪症状やだるさなど症状のある人は医療機関の受診へ。
センターでは受付で消毒と検温を行い、書類に必要事項を明記して、室内へ。抗原検査は綿棒で鼻の粘膜をこすり採取、PCR検査は唾液を採取して検査を行う。1人ずつ区切られたブースとなっており、検査方法を動画で説明するなど、分かりやすくなっている。
結果は、PCR検査は午後3時までの受付分はその日に、抗原検査は30分ほどで分かる。陽性の人にのみ連絡をして、陰性だった場合は連絡はこない。PCR検査で陽性となった場合は、保健所の指示に従ってもらう。抗原検査で陽性となった場合は、センターに来てもらいPCR検査を受けてもらう。その結果、陽性だった場合は、PCR検査の時と同様の対応を行う。陰性の証明書の発行はしない。PCR検査を受ける人は、住所や名前が確認できるものを持参し、1時間前から食事、30分前から喫煙、ハミガキ、水分摂取を避けること。
長野恭紘別府市長もセンターを訪れて、抗原検査を行い「待望のセンターができ、準備をしてくださった皆さんに感謝をします。不安を抱える時に検査ができる環境が出来た。夏休みシーズンに向けて、観光業に従事する人や市民、訪れる観光客も大いに活用して、町全体の安全安心につなげていきたい」と話した。
さっそく検査に訪れた西田陽一別府市旅館ホテル組合連合会長は「ていねいに説明をしていただき、観光客も安心して受けられると思う」として「センターが出来たことで、安心して過ごすことが出来ると思う。何かあった時はここに来て検査を受ければ良いというのは、心強い。別府は観光の町なので、旅の途中に立ち寄れるセンターは安心につながるし、(目的地として)選びやすい場所になると思う」と述べた。
センターは8月31日まで、午前10時から午後7時(最終受付午後6時半)開設され、状況によっては開設期間の延長もあるという。