別府市立別府西中学校の開校に功労

別府西中学校開校に向けて協力した加藤さん、花岡さん、木本さん(左から2人から順に)に感謝状が贈られた

 別府市は25日午後4時15分、市立別府西中学校開校に伴い、校歌を作曲した花岡優平さん(69)、校歌を揮毫した加藤寒月さん(82)、校章をデザインした木本涼平さん(17)に感謝状を贈呈した。
 花岡さんは別府市出身で、浜脇中学校を卒業して東京に出て作曲家として活躍。現在は別府市に戻っており、山の手小学校の校歌の作曲もした。「長らく作曲家をしていますが、原点は、浜脇中学校の吹奏楽部。これまで多くの歌謡曲などを作ってきましたが、校歌ってオリコンとか売上とか気にしなくて良い代わりに、子どもたちに深くかかわり、歌いつがれていくもの。自分に恥ずかしくないものを作りたいと思った。もしかしたら山の手小から別府西中へ通い、歌ってもえるかもしれない。とても光栄なこと」。
 加藤さんは別府西中学校が建っている場所にあった旧西小学校の卒業生で、中学校は山の手だった。「自分が通っていた学校があった場所に建った学校に携われるのは、うれしいこと。生徒が伸び伸びと良い伝統を築いていけると良いなという気持ちを込めて書きました」。
 木本さんは、現在県立別府翔青高校の3年生だが、デザインを考えた時は、山の手中学校の3年生だった。「母校がなくなってしまうので、学校の雰囲気や人の温かさを次の学校に残したいという思いを込めて描きました。山の手と浜脇の校章を重ねて考えました。自分のデザインが選ばれて、とても光栄。歴史の1ページに自分の名前が残ることはうれしい」とそれぞれ話した。
 阿南寿和副市長から3人に感謝状が手渡されて「おかげ様で、新しい別府西中学校が4月1日に開校し、新しい一歩を踏み出すことが出来ました。昨日行われた中体連でも、健闘して良い成績を残しました。山の手と浜脇の伝統と歴史を引継ぎ、長い歴史を刻んでいきたい」とお礼を述べた。