「令和3年おおいた夏の事故ゼロ運動」のスタートとして運動の開始式と街頭啓発活動が12日午前7時30分、JR別府駅東口で行われ、別府署、県交通安全協会別府支部、別府地区地域交通安全活動推進委員ら約20人が参加した。
式では、別府警察署交通課員2人が同所にある油屋熊八翁の像にタスキを掛け、マントにしがみついている小鬼に反射材リストバンドを着けた。
続いて、幸野俊行署長が「今日から夏の事故ゼロ運動が始まります。別府市では昨年5人が亡くなっています。今年も2月と4月に尊い命が失われました。痛ましい事故が無いように、声をかけ合って交通安全活動を行いたいと思います。今回、開始式を別府で一番有名な場所で行おうと考え、別府市も快諾して下さって、熊八先生にタスキをかけさせていただきました。これを目印に10日間、運動をしていきます」とあいさつし、街頭啓発活動がスタートした。
参加者は運動のチラシとマスク250組を「夏の事故ゼロ運動が開始となりました」と言いながら、通学・通勤者に手渡していた。
また、市内130の主要交差点に県交通安全協会別府支部(地域、職域)や別府地域交通安全活動推進委員ら約800人が参加し、子どもの通学や、大人の通勤を守る早朝一斉街頭啓発活動も行われた。
北浜温泉テルマス前の国道10号では、別府警察署員と亀の井バス職員が協働で、のぼり旗やプラカードを掲げて通過車両にバス専用通行帯の遵守を呼びかけた。
今年に入って別府署管内の交通死亡事故の犠牲者は2人で、前年同期と比べ2人減となっている。
2月7日未明、若草町の国道10号交差点内で普通車と自転車が衝突し、自転車を運転していた女性が死亡。
4月30日夕方、野口中町の市道で、軽四自動車と原付バイクが衝突し、原付バイクを運転していた男性が死亡した。