第103回全国高校野球選手権大会に出場する大分県代表の明豊高校野球部の出発式が6日午後1時、明豊高校で行われた。
出発式で、二宮滋夫理事長が「いよいよ甲子園大会が始まります。対戦相手も決まりました。夏の大会は、大分県のすべての高校球児の代表としての意味合いがあります。またコロナ禍の中で、別府市民の皆さま、大分県民の多くの方々が、明豊高校野球部の活躍を期待して応援しています。野球部の皆さんが、日ごろの練習の成果を出せば優勝も夢ではありません。監督を信じ、仲間を信じて、正々堂々と戦って、深紅の大優勝旗を別府に持って帰ってくれることを期待しています」。
後藤明文同窓会長は「1試合目に全力投球できるようコンディションを整えて、力のある限り戦ってもらいたい。初戦を勝てば最後まで行けそうな気がします。私の長年の夢は別府に深紅の大優勝旗を…」とそれぞれあいさつした。
続いて、岩武茂代校長が「春に大活躍した甲子園の舞台に、また戻れます。甲子園の切符を勝ち取ったのは、ここにいるみんな全員の力のおかげです。仲間がいたからここまで来れたんだということに、感謝しましょう。そして、今まで支えてくれた人に感謝しましょう。練習で培ってきた力は、皆さんの心と体にしっかりと生きている。それを甲子園では、思い切って思う存分、伸び伸びと出してくればそれだけでいい。甲子園を楽しんでほしい。目の前の一球一打にすべてをかけて頑張って下さい」。
谷口亜蓮生徒会長は「打倒明豊と言う重圧に屈することなく、最後まで力強く戦う姿には魂が震えました。甲子園でも春から磨き上げた技が見られることを期待しています。選抜大会であと一歩で取り逃した『日本一』を今度こそ!全校で心を一つにして、応援しています」とそれぞれ激励した。
明星小学校児童会2年生の安東蓮さんと加藤峻司さんが「必勝明豊、優勝明豊の気持ちを込めて折りました。優勝旗を持って帰って下さい」と話して、「優勝旗を持って帰ってください!」とメッセージの付いた折り鶴を手渡した。
最後に、幸修也主将が「春は準優勝と悔しい思いをして、毎日、その悔しさを思い出して練習してきました。甲子園の忘れ物は甲子園でしか取り戻せないので、夏は絶対に甲子園へ行くと誓って大分大会を優勝し甲子園の切符を掴みました。甲子園では、1戦1戦勝ち上がって深紅の大優勝旗を持って帰れるよう頑張ります。応援、よろしくお願いします」と決意表明をし、教職員とチアリーディング部が作る花道を通って、同校東側に停車していたバスに乗り込み、高校球児の夢舞台である決戦の地「阪神甲子園球場」に向かって進んで行った。
明豊野球部は7月31日に火男火売神社、8月4日に八幡朝見神社でそれぞれ必勝祈願を行っている。