別府溝部学園短期大学部食物栄養学科温泉コンシェルジュコースの公開講座「温泉学」が4日、スタートした。県内在住者や学生ら30人が受講した。NPO法人別府温泉地球博物館、温泉マイスター協会が共催。
初日は、別府溝部学園短期大学非常勤講師で別府温泉地球博物館名誉顧問の宮崎博文さんが「温泉の水質科学」、京都大学名誉教授で別府温泉地球博物館理事長の由佐悠紀さんが「温泉科学を学ぶ」をテーマに講演した。
2日目午前は、京都大学名誉教授で別府温泉地球博物館副理事長の竹村恵二さんが「別府の地形と地質を学ぶ」をテーマに講話。
2016年4月14日および16日の熊本・大分地震として、京大火山研究所を空撮した被災状況などの写真、地震発生の時系列とマグニチュード、14日・16日の熊本地震関連時系列と別府・大分の状況を説明した。
午後からは、参加者は竹村さん、宮崎さんと一緒にフィールドワークに出発。別府溝部学園短期大学の周囲を巡り、別府石などを見て説明を受け、「ひめやまの湯」(別府溝部学園足湯)で温泉を汲み取った。続いて会場の教室に戻り、事前に汲んでいた「亀川温泉(浜田温泉)」、「柴石温泉」、「鉄輪温泉(熱の湯)」、「明礬温泉(鶴寿泉)」、先ほど汲んだ「ひめやまの湯」の5種類の湯のpH値、鉄、ほう素、シリカを調べた。
3日目は東海大学海洋学部教授で別府温泉離宮博物館理事の斉藤雅樹さんが「別府温泉の魅力、温泉活用法を学ぶ」、宮崎さんが「温泉と健康」、最終日は由佐さんが「温泉科学を学ぶ」「温泉学の概要」をテーマにそれぞれ講演した。最後に、温泉マイスター検定も行われた。