APUで新型コロナワクチン接種始まる

APUキャンパス内で学校関係者の集団接種がスタートした

 立命館アジア太平洋大学(出口治明学長)=APU=は4日から、新型コロナウイルスワクチンの大学拠点接種をスタートした。
 自治体におけるワクチン接種の負担を軽減するとともに、学生や教職員、職員らの健康と安全・安心を守り、授業と学生生活を安心して送れるようにするのが目的。約6千人の対象者のうち、希望する人に接種を行う。
 スムーズにワクチン接種が行えるように、7月からウェブサイト等へのQ&Aの掲載、専用のコールセンターの設置などの準備を進めてきた。しかし、ワクチン供給の目途が立たず、待機状態が続いてた。8月23日からオンラインで予約を開始した。使用しているのは、モデルナ社製のワクチン。
 3つのグループに分けて、4、5日、10月2、3日、10月3,31日の2日ずつ1回目の接種を行う予定。第2、3グループはまだ予約を受け付けている段階。
 外国人留学生は多くの生徒が日本語をほぼ理解できるが、予診票は専門的な日本語も多く、理解が難しい部分もあるため、厚生労働省が公開している英語の予診票を配布したり、英語が出来るスタッフに委託して対応するなど、細かい部分にも気を配った。
 メタ・ムスカーンさん(21)=3回生、インド出身=は「少し痛かったが、やっと打つことが出来て、安心しています。コロナが始まってから、オンライン授業になって、ずっとパソコンの前で大変だった。友達に会うこともできずにいる。コロナが収束すれば、日本のいろんな所に旅行に行きたい」と話した。
 4日は392人、5日は454人の接種を予定している。