別府市は3日、直近1週間(8月27日~9月2日)の新型コロナウイルスの感染状況を大分県の発表をもとにまとめて公表した。
1週間の感染者数は151人で、1週間の感染者数としては過去最多となった。年代別では、20代63人、10代21人、40代17人、30代15人、50代13人、10歳未満9人、60代と70代各6人、80歳以上1人。感染経路不明者は、約3分の1の54人となっている。8月の感染者数は431人となり、感染が確認された昨年3月以降で、1カ月の感染者数が過去最多となった。
別府市新型コロナウイルスの感染症対策本部長の長野恭紘別府市長は3日、ホームページ上でメッセージを発信。「別府市では、大分県の発表によると、2日現在、県内の感染者数は大分市に次ぐ2番目で996人の感染が確認され、また県内の市町村別の人口1万人あたりでは、県内で別府市が一番多く、1万人あたり約86人という状況となっています。また、最近の感染状況をみると、若年層や家庭内での感染が多く、1日には、市内で一日あたり過去最多の35人の感染が確認され、2日には、集会での合唱等を原因とする県内最多となる45名のクラスターが発生し、大分県では感染者の調査を進めており、さらに感染者が増えることが予想されています」。
これらの状況を踏まえて「連日、感染者が多く確認される状況であり、危機感をもっています。感染拡大を防ぐためには、1人ひとりが更なる感染予防対策を実行することが重要」とし、「日常的に、マスク着用、換気、密を避けるなどの感染予防対策の徹底を行っていただくとともに、感染予防対策が実施されていない場所には足を運ばない、利用しない。家族、仲間、職場でも感染予防対策に気を配る。体調がすぐれない場合には、医療機関や大分県受診相談センターなどに連絡し、無症状の方で感染に不安を感じたら、迷わず別府市PCR検査センターで検査を受けるなど、積極的に体調管理に努めてください」と呼びかけた。