別府市消防本部警防課は10日、8月末日までの熱中症による搬送者数(速報値)を発表した。
別府市内の搬送者数は48人で、昨年は44人。
搬送者の年齢区分は、7歳以上18歳未満の少年が4人(対前年同期比同数)、18歳以上65歳未満の成人11人(1人増)、65歳以上の高齢者が33人(3人増)となっている。
男女別では、男性21人(7人減)、女性27人(11人増)。
発生場所として、不特定多数が出入りする飲食店や公衆浴場などの屋内部分・小学校などの教育機関・住居などの「屋内」で27人(2人減)、屋外21人(6人増)。
傷病状況は、死亡ゼロ(同数)、3週間以上の入院が必要とする重症1人(1人増)、1日以上の入院が必要とする中等症17人(3人減)、入院の必要がない軽症30人(6人増)となっている。
体調不良などで救急車を呼ぶか判断できないときは市消防本部(電話25・1122)まで連絡してほしいという。ただし「意識がおかしい」「自分で水分が取れない」ときは、ためらわずに119番通報をするよう呼びかけている。
井元隆文警防課長は「熱中症による先月の救急出動は27件に対し、今月は13件でした。これは、例年より早い7月13日の梅雨明けに伴い救急件数が増加しました。また、8月11日からの長雨と豪雨による日照時間が短く、気温が上がらなかったことが考えられます。発生場所としては、平年と変わらず室内での発症が多いことから、気づかないうちに室内温度が高くなっていることもありますので『温湿度計』を置き、こまめなチェックも熱中症の予防策と言えます。今のところ、熱中症で重症化した市民は幸いおりませんが、まだまだ、残暑が続きますのでエアコンを適切に使い、こまめな水分補給、暑いときは屋外では無理をせず、熱中症を未然に防ぎましょう」と話している。