赤羽国交大臣が現地視察で来県

ビーコンプラザで行われた観光関係者らとの意見交換会

 赤羽一嘉国土交通大臣が11日、災害復旧の視察や観光関係者らとの意見交換のために来県した。
 はじめに、日田市の天ケ瀬温泉地区の被災・改修箇所を視察し、地元の観光関係者と意見交換を行い、JR九大線の被災箇所を見て回った。
 午後4時から、別府市のビーコンプラザで観光関係者と意見交換を行った。意見交換には、広瀬勝貞大分県知事、長野恭紘別府市長、別府市内の旅館・ホテル、県内の交通事業者ら17人が出席。
 広瀬知事が▽GoToトラベル事業の県内旅行割引「新しいおおいた旅割」の対象を近隣圏域にも広げ、柔軟な対応が出来るようにしてほしい▽交通事業者への事業継続の支援を▽ワクチン接種、PCR検査後の行動規制の緩和を協力に推進してほしいなどとした要望書を赤羽大臣に手渡した。
 長野市長も①観光需要の回復期に至るまで、経営を維持できる支援措置の拡充強化②「GoTo」再開にあたり、国内のワクチン接種率や各都道府県の感染ステージを鑑み、感染が抑制されている県境を越える地域間の旅行等に対する住民割引について、各地方公共団体の意見を反映した弾力的な運用③「GoTo」に当たっては、効果的に活用できる実施期間や割引率など制度の見直し④アフターコロナ、ウィズコロナを見据えた観光需要の回復期に向け、各地方自治体が行う観光振興事業等にかかる必要な予算措置をーとする要望書も手渡した。
 赤羽大臣は「コロナ禍で、観光、交通事業者も厳しい状況が続いています。GoToトラベルで需要喚起を促しましたが、感染拡大に伴い、残念ながら一時中断が続いています。ワクチン接種が進む中で、新たな観光のあり方、国民が安心して楽しめる観光にしていかないといけません。キタンのないご意見をいただきたい」とあいさつをした。
 広瀬知事は「県としても公共交通機関等を支援するため、学校の密を防ぐためのバスを貸し切ったり、港湾使用料の減免をしたり、タクシーで売上が減少したところにも応援をしています。少しばかりですが、厳しい中、気持ちだけでも何らかの形で応援したいと取り組んでいます。行動制限が議論されていますが、観光関係者にとって大事なこと。(安全安心を確保した上で)前向きに進めてもらいたい」と期待感を示した。
 長野市長は、多くの市民が観光関係の仕事をしていることをあげて「必死に歯を食いしばって、将来に向けて頑張っています。将来に向けて光が見えて、希望を持って走っていけるように対策を力強く推進してもらいたい」とした。出席者からそれぞれの現状について話が合った。